糖尿病によって起こる合併症について 目について

こんにちは、萬育堂薬房の志倉です。

連日、糖尿病の合併症についてお話をさせていただいております。

本日はお話は『糖尿病網膜症』についてです。

 

人間が様々な情報を認知する為には『 五感 』が働いており、皆さまも気付かないうちに『 五感 』という言葉を使っていると思います。

五感 』は東洋医学的捉え方で『 目・舌・口・鼻・耳 』と呼ばれています。

五臓 』では『 肝・心・脾・肺・腎 』の にあたり、『 五主 』では『 筋・血脈・肌肉・皮毛・骨髄 』の “ ” にあたります。

糖代謝は、肝臓や筋肉で行われていることを前回からお伝えしております。(下記のブログ、【インスリンとは?】の項目を参照)

 

2017年の世界糖尿病予防デーは11月14日(火)

以上のことから大昔の東洋の人々は、糖代謝のトラブルが肝臓や筋肉と密接な関係があると気付いていたことになります。

 

鍼灸師である私もこの内容に気付いた時には驚きを隠せませんでした。

 

同じく『 目・舌・口・鼻・耳 』の は、糖代謝のトラブルが非常に影響しやすい部分であると考えられます。

重要なのは東洋医学的観点だけではありません。西洋医学的に診ても、目と糖代謝のトラブルは因果関係が強いです。

 

皆さまは中高年の失明の原因上位をご存知でしょうか?

公益社団法人 日本眼科医会 の声明では、第1位が緑内障、続けて第2位は糖尿病網膜症 とあります。( ※公益財団法人 日本眼科学会 では、失明原因の第1位は糖尿病網膜症とあります。)

その声明の続きには「いまだに治療方法が確立していない網膜色素変性症以外は、早期発見・早期治療で進行を遅らせ、失明を防ぐことができるようになってきました。」とあります。

まさに糖尿病の早期発見・早期治療が合併症を起こさない重要な点であるといえます。

 

 

何故、糖尿病によって網膜症は引き起こされるのか?

網膜は眼底にある薄い神経の膜で、毛細血管が無数に張り巡らされています。網膜は物を見るために重要な役割を担っており、光や色を感じる神経細胞が敷きつめられています。

ここでポイントとなるのは、『毛細血管が無数に張り巡らされている』ことにあります。

糖尿病は、血中の糖が血管内皮のタンパク質と結合することで糖化反応を起こし、体中の微小血管が徐々に破壊されていくことで様々な合併症を引き起こします。

網膜 動脈静脈 が破壊されていくことで、眼底出血や網膜剥離、視細胞の壊死などによって “ 失明 ” します

 

糖尿病網膜症の分類について

糖尿病網膜症は、病状進行度合いによって大きく3つに分類されます。

①単純性糖尿病網膜症

初期状態の糖尿病網膜症です。症状の特徴は、血管の壁が内側に盛り上がってできる血管瘤(毛細血管瘤)、小さな点状・斑状の出血です。脂肪や蛋白質などが血管から漏れ出して網膜に白斑を形成することもあります。この時期では自覚症状は殆どありません

②前増殖性糖尿病網膜症

単純性糖尿病網膜症から一段階進行した状態になります。網膜 動脈・静脈 が広い範囲で閉塞することで十分に酸素が行き渡らなくなってしまい、足りなくなった酸素を供給する為に新しい毛細血管(血管新生)を伸ばしはじめます。この時期になると、目のかすみ を自覚することが多くなってきます。

③増殖性糖尿病網膜症

新しい毛細血管の増殖が進行して、網膜や眼球の中心(硝子体)に伸びている状態です。各所に伸びた毛細血管が出血することで、視野に黒い斑点などが見えはじめ自覚症状を感じることが多いです。また、出血量が多いことで急激な視力低下を引き起こしたりもします。その他に、繊維性の膜を形成し増殖することで網膜を傷つけ『網膜剥離(牽引性網膜剥離)』になってしまう場合もあります。

 

糖尿病網膜症で知っていただきたいことは、『末梢血管のトラブルによって酸素不足になった状態を解消すべく、新たな血管を作り出し、その毛細血管が網膜や硝子体などに悪影響を及ぼす』ところです。

特に若い世代の人は、血管新生が早いことから症状の進行も早くなります

 

 

糖尿病網膜症の検査・治療について

糖尿病網膜症の検査には『蛍光眼底造影検査(眼底の血管造影)』を実施します。

単純性糖尿病網膜症のような初期の段階で発見することができれば、早期に治療することが可能となり後遺症も残りません。しかしながら糖尿病網膜症の恐ろしいところは、上記でも述べたように自覚症状を感じるのは病状が進行してからであることです。

自身が糖尿病の疑いがある場合に、血液検査だけでなく蛍光眼底造影検査も実施する方が良いでしょう。

 

糖尿病網膜症が進行すると『網膜光凝固術』という手術を実施しなければなりません。

網膜光凝固術は、レーザーを用いて術式を行います。血管新生を予防したり、すでに出現してしまった毛細血管を除去する目的で行います。手術を行う場合、レーザーは一部の正常な網膜を焼き切ってしまい視力低下を引き起こします。根本的な解決にはならず、あくまで失明しないための対処療法となっているので完治はしません

網膜光凝固術を受ける前に早期発見・治療をすること、または手術を受ける場合に並行して糖尿病の改善に努めることが重要となります。

 

 

皆さま、いかがでしょうか?

 

ちょっと血糖値が高いからと慢心をしている陰で病気は進行しているかもしれません。

 

糖尿病網膜症の恐ろしいところは、気付いた時には手術が必要 もしくは 失明 ということになってしまうことです。

 

そうなる前に身体をもう一度見直してみませんか?

萬育堂薬房では糖尿病に関するご相談を承っております。詳しくはスタッフまで!!

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萬育堂薬房

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志倉 敬章

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