貴方も要注意!? 鍼灸からみる変形性脊椎症について

こんにちは、萬育堂薬房の志倉です。

 

本日お店の方に、『頸椎症』で悩んでおられるお客様からお問い合わせがありました。

 

 

頚椎症も含まれる “ 変形性脊椎症 “ とは、脊柱の動きを担っている椎間板と脊柱後方の左右一対からなる椎間関節が、何らかの原因によって変形してしまい、痛みや痺れまたは運動・感覚障害を引き起こします。

大多数の人が加齢に伴い罹患する可能性が高いですが、軽症なものは無症状のことも多く、病的とはいえないこともあります。

 

現在、国民全体の4人に1人が高齢者であり、更にその数は増加傾向を辿っています。これに比例して変形性脊椎症になってしまう方も多くなると考えられています。

 

厚生労働省による最新の調査を確認しても、患者さんが病院を受診する理由 や 介護の原因となってしまう病態 として非常に多いことが分かります。

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/dl/02.pdf(厚生労働省 平成26年度 患者調査【最新】)

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/05.pdf(厚生労働省 平成28年度 介護の状況【最新】)

 

 

このような変形性脊椎症に対して私の鍼灸は以下のように考えていきます。

鍼灸での変形性脊椎症の治療目的は、発生した疼痛緩和と退行変性(加齢によって起こる変形)の発生頻度低下およびADL(日常生活動作)、患者さんのQOL(quality of life:生活の質)の維持です。

 

上でも挙げたように加齢による変形の原因が非常に多いため、問診でお話を聞く時に思い当たる原因を尋ねても『分からない』と答える方が殆どです。よって痛みなどの原因が、他の疾患によって引き起こされているのか、鑑別が非常に重要です。

 

 

変形性脊椎症の特徴的な症状や動き

◎特徴的な症状

頸部の場合:上肢への痛み、痺れ、ふらつき、巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい:食事、更衣、筆記など細かな指先の作業障害)

腰部の場合:下肢への痛み、知覚鈍麻筋力低下、膀胱直腸障害(ぼうこうちょくちょうしょうがい:排便、排尿のトラブル)

 

◎痛みが強くなる動き

頸部の場合首を後ろに倒す、横に倒す、ぐるりと回す(特に動かし始め)

腰部の場合座ったり・歩き始めたりする時の動かし始め、足を踏ん張る時

 

既往歴・生活環境

頸部の場合:よく上を向くお仕事( 建設業,左官業 )、スポーツ選手 など

腰部の場合:過去に 椎間板ヘルニア 、脊椎すべり・分離症 などに罹ったことがある

この中で挙げた “ 椎間板ヘルニア “ は現状で罹患しているのか、既往があって脊椎症となっているのか を注意して鑑別する必要があります。

椎間板ヘルニアは脊椎症と違って、思い当たる原因が明らかになっていることが多いです。また、頚椎症と違って明確な痺れの場所を自覚しやすいです。正常な脊髄神経は圧迫されても痛みを生じにくいので急性である場合は、椎間板ヘルニアを強く疑います。明確な筋力低下や筋委縮がある場合も注意です。

部位的に確認すると、頸部は頸椎症のように骨棘形成などが原因でないために、慢性疼痛よりも動かすたびに痛みがみられやすいです。腰部は椎間板内から髄核が後ろに飛び出してしまって神経を圧迫するので、前屈みで痛みが強くなります。

その他にも専門的な検査を実施して他の症状との鑑別をします。

 

 

鍼灸治療について

鍼灸は痛みの伝達を薬物によって遮断するブロック注射と違い、鍼刺激や熱刺激によって弱力,持続的に神経を興奮させ脱分極後の過分を発生させることで鎮痛を行うことを目的としています。

痛みの発生,伝達機序にはNaチャネルが関与しているといわれており、ブロック注射は全てを遮断してしまうため、痛みに関与するチャネルだけを選択的にブロックすることができません。その点、刺激量の調節により鎮痛度合のコントロールが可能である鍼灸は副作用が少ないと考えられています。

 

鍼灸の鎮痛機構には様々な説があり、業界全体として意見が統一されていません。(鎮痛機構の一説として、刺激による微細炎症を発生させ白血球などの自己免疫力の活性化による治癒など。)

私は前述の機構を推奨して治療を考えています。

 

変形性脊椎症については、骨棘形成の除去や炎症度合の酷いもの(急性期など)は対象外となとなります。

治療の対象外となってしまったからといって鍼灸師としての役目が終わる訳ではありません。

私は患者さんが受診してきた際に、前述で行ったような問診や除外鑑別などから疾患の早期発見、その後の適切な処置ができるように第3次予防の観点から適正配置(患者さんを適した場所に紹介するなど)を行うことが重要であると考えています。

その他にも患者さんの要望や意見にしっかりと耳を傾けることが、患者さんのQOLを尊重する第一歩であると考えています。

 

詳しい治療場所については、患者さん毎に反応を確認しながら神経根付近・デルマトーム上・筋力が低下している筋肉・東洋医学的な観点からは加齢に対する捕腎などを行っていきます。

 

この記事では書き切れないほどに治療部位や方法はありますが、基本的な鍼灸治療についての考え方は変わりません。

 

 

私の鍼灸に ご興味を持たれた方 や 身体でお悩みの方は

 

是非、萬育堂薬房の志倉までお問い合わせください!!

 

***********************

萬育堂薬房

鍼灸師

志倉 敬章

530-0046 大阪府大阪市北区菅原町10-11ジーニス大阪105

TEL06-6311-5181

Mailinfo@banikudo.com

PCサイト:http://www.banikudo.com/

子宝サイト:http://kodakara.banikudo.com/

LINE : @banikudo

FBページ : https://www.facebook.com/banikudo

TwitterID : banikudo

***********************


コメントを残す