鍼灸の効果について(内因性オピオイドの鎮痛効果)

こんにちは、萬育堂薬房の志倉です。

昨日、母校で開催された全日本鍼灸学会の学術大会に参加いたしました。

様々な先生方の発表を聞いて、 “ 鍼灸の可能性 ” と “ エビデンス集積と情報解析 ” が重要であると思いました。

 

今回のトピックスは、「鍼灸は何故身体に効くの?」といった疑問に回答をしていきます。

特に皆さんが気になる「鍼による鎮痛について」生理学的に解説をします。

 

 

◎内因性オピオイドによる鎮痛

 

皆様の身体の中には、痛みを緩和させる身体機構として『内因性オピオイド』というものがあります。

オピオイドの意味としては、「オピ:オピウム(モルヒネと同じ物質)」と「オイド:~の様な」が合わさった言葉になります。

よって “ モルヒネの様な鎮痛物質 ” を皆さんは体内で作ることができます。

 

内因性オピオイドには大きく3つの種類が挙げられます。

①エンドルフィン ⇒ μ(ミュー)受容体、②エンケファリン ⇒ δ(デルタ)受容体、③ダイノルフィン⇒ κ(カッパ)受容体 です。

先に受容体というものが登場しましたが、内因性オピオイドが体内で放出されても受容体とくっつかなければ効果は表れません。

 

その受容体とは一体どこにあるのでしょうか?

 

正解は、鍼と灸の刺激を伝える神経末端に受容体があります。だからこそ鍼灸による鎮痛が可能となるのです。

その神経の名前は、Aδ(デルタ)繊維C繊維です。それぞれの神経によって反応する痛みが異なります。

 

 

オピオイドと受容体が結合することによって、発痛物質であるプロスタグランジンの拮抗やCaイオンチャネルの抑制(発痛物質:サブスタンスPの放出抑制)が行われます。

 

また、脊髄に入ってからは中脳(灰白質)や延髄(網様体)に作用をして “ 下降性疼痛抑制系 ” を賦活化させます。

具体的には、脊髄から脳の大脳皮質への伝達を抑制して、セロトニンノルアドレナリンを分泌させます。

 

 

以上の経緯を経て、鍼やお灸の刺激を伝える神経の働きによって痛みの伝達が抑制されるのです。

その他にも自律神経の調節や血管運動の変化によっても痛みの抑制がされます。

 

 

当店では お客様の身体の状態を正しく把握して、EBM(根拠のある医療行為)を持って施術やカウンセリングを実施しております。

是非ともお悩みの方は当店のスタッフにご相談ください。

 

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萬育堂薬房
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