こんにちは、萬育堂薬房の志倉です。
前回お話しさせていただいた葉酸について、記事に反響とお問い合わせが多かったです。
今回は、お問合せ内容をピックアップして改めてご説明したいと思います。
葉酸を摂取する意義について
葉酸は、ビタミンB群の一種(ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸)で水溶性のビタミンになります。
葉酸は受精卵細胞が分裂する際に、DNAが正しくコピーされるのに必須の栄養素であることから、葉酸が不足すると子どもの先天性異常の危険度が高くなると考えられています。
なかでも先天性の異常として特に注視されているのは、「神経管閉鎖障害(NTD:Neural Tube Defects)」です。
神経管閉鎖障害とは、妊娠初期4~5週の間に形成される中枢神経(脳・脊髄)において形成不全が起こることで、胎児の先天性脳性マヒもしくは死産といった危険性がみられます。
このことから、厚生労働省からも摂取の推奨がされており、認知の向上を求めています。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-03c.pdf
(厚生労働省:神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供推進について)
葉酸を摂取する上での注意点について
① 日本人の食事摂取基準における、妊婦および授乳婦の推奨量として「1日下限480㎍~上限1000㎍」を摂取する。
(日本人の食事摂取基準 2015年版:ビタミンDと葉酸を参照)
② 葉酸の摂取時期は「神経管閉鎖障害」の防止を目的に、妊娠前から妊娠後5週目までを目安に摂取する。
③ 摂取する葉酸の種類について「ポリグルタミン酸型」を摂取する。
葉酸の種類について
葉酸には2種類あり、「ポリグルタミン酸型」と「モノグルタミン酸型」があります。
この頭文字についている「ポリ」と「モノ」の違いは、『数』を意味しています。
◎ ポリグルタミン酸型・・・「ポリ:複数形」の意味。主に自然界で合成される天然の葉酸。
○ モノグルタミン酸型・・・「モノ:単数形」の意味。吸収率向上を求めて、最小単位で抽出された葉酸。主に合成葉酸に用いられることが多い。
葉酸吸収過程においては、最終的に “ モノ ” グルタミン酸となって吸収されます。
一見、モノグルタミン酸型を摂取する方が良いように感じますが、そこに落とし穴があります!!
ポリグルタミン酸型を積極的に摂取すべき理由
〔理由1:サプリメントの合成素材について〕
合成葉酸に多いモノグルタミン酸型は、合成素材として化学薬品や石油などの非食品から合成されています。これらは以下の理由2、3へとつながっていきます。
〔理由2:合成素材によるアレルギー反応ついて〕
合成素材は人工物である点から、身体機能として異物感知のアレルギー反応が強くなる場合があります。これらは皮膚や呼吸器に強く表れることが多く、アトピーによる皮膚のかぶれや呼吸困難などがみられます。
〔理由3:合成素材による肝・腎機能低下について〕
人工物の代謝機能が備わっていない点から、異物の濾過・排泄にあたる肝・腎機能に影響を及ぼし、全体の代謝機能が低下する恐れがあります。
〔理由4:母から通じて子供へ〕
理由2、3で述べた危険性は、母体を通じて胎児へと向かうことになります。母体と比べて絶対的な容量や代謝機能が劣ってる点から、悪影響は母体以上であると予測されます。
※天然の葉酸を摂取するには、天然の黒棗(くろなつめ)をおススメしております!!気になる方はご連絡ください。
※遠方のお客様による、電話やメールの相談も大歓迎です!!